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長時間労働の建設業界も変わった…2024年4月施行の働き方改革が職人に与える影響

かつて建設業界は「長時間労働が当たり前」という風潮が強い業界でした。足場工事も例外ではなく、天候や工期に左右されながら、夜間作業や休日返上の現場が数多く存在していました。しかし、2024年4月の法制度改正により、建設業界の働き方は大きく変わろうとしています。本記事では、この変化が足場職人にもたらす影響と、富士市の足場工事企業である株式会社宮岡工業がいかにこの時代の転換期を職人のメリットに変えているのかについて、詳しく解説いたします。

 

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株式会社宮岡工業は、静岡県富士市を拠点に、足場工事を専門とする企業です。東海地方・関東地方で年間約100件の足場工事を手掛け、96社の取引先から信頼を得ています。本記事では、この変革期の建設業界で、宮岡工業がいかに働き方改革を職人の待遇向上に繋げているのかについても触れていきます。

 

建設業に適用された時間外労働の上限規制とは

 

建設業界は、これまで他の産業と異なり、時間外労働の上限規制が適用されていませんでした。これが「建設業は長時間労働が当たり前」という認識を生み出していた大きな要因です。しかし、2024年4月1日から、この状況が大きく変わりました。

 

■ 2024年4月以前:建設業に適用されていなかった規制

一般の製造業や商社では、1985年に制定された労働基準法36条により、時間外労働の上限が「月45時間・年360時間」と定められていました。しかし、建設業は工期厳守の必要性や天候による作業日数の不確定性があるとして、この規制の適用が除外されていました。

その結果、建設業界では以下のような状況が常態化していました。

月45時間を超える残業

実態:月50~80時間の残業が当たり前で、多月では年720時間を超えるケースも

週休1日体制

実態:日曜日のみ休日で、月曜から土曜は作業が続く現場が多数

天候による業務中断の影響

実態:雨や風で作業が止まると、工期遅延分を取り戻すため長時間労働が発生

 

■ 2024年4月以降:新たに適用される上限規制

2024年4月の法改正により、建設業は他産業と同様に時間外労働の上限規制が適用されることになりました。これは建設業界にとって、そして特に足場職人にとって、非常に大きな変化をもたらしています。

 

■ 規制内容の具体的な数値基準

新たに建設業に適用された上限規制の内容は、以下の通りです。

規制項目
基準値
年間上限
720時間
単月上限
100時間未満(休日労働含む)
複数月平均
80時間以内(休日労働含む)
単月上限(重大労働災害時除外)
100時間未満(労災認定基準)

参照:国土交通省「新3Kを実現するための直轄工事における取組」

 

ポイント建設業界では「年720時間」という上限が、他産業の基準と比較して若干緩い設定になっています。これは、天候や工期の影響を考慮したもの。しかし、それでも「月100時間未満」という厳しい制限により、従来の働き方の抜本的な見直しが必要になります。

 

足場職人の仕事・給与・生活に与える具体的な影響

 

この上限規制の適用により、足場職人の仕事内容・給与体系・生活スタイルには、大きな変化が生まれています。以下、その具体的な影響について解説いたします。

 

■ 月給制への転換で給与が安定化

これまで足場職人の多くは「日給制」で報酬を得ていました。日給制では、天候が悪い日や工事が入らない日は給与が発生しません。一方、残業時間が多い月は、残業手当で収入が増加します。

しかし、上限規制により残業時間に上限が設定されたことで、企業は「安定した月給制」を導入する傾向が高まっています。月給制では、月の勤務日数が少ない場合でも基本給が保障されるため、職人の生活が安定化します。

実例株式会社宮岡工業では、足場職人に対して日給9,000円~28,000円の給与体系を提供しており、経験やスキルに応じて昇給制度も設けられています。業界全体が月給制へシフトする中、安定した待遇を実現できるようになった企業が増加しています。

 

■ 週休2日制の実現で家族時間が増加

上限規制の導入により、各企業が工期管理や作業効率の改善に力を入れるようになりました。その結果として、週休2日制の導入が加速しています。

足場工事の現場では、日曜日と土曜日の2日間が休日として確保されるようになり、家族との時間が大幅に増加しました。これにより、以下のようなメリットが生まれています。

  • 家族との時間確保:子どもの学校行事や家族イベントへの参加が可能に
  • 体の回復時間:肉体労働の疲れを十分に回復できる余裕が生まれる
  • スキルアップの時間:資格取得講座や技術研修への参加が容易に
  • 心身の健康維持:休息が十分であることで、現場での安全性も向上

 

■ ワークライフバランスの改善

月100時間未満という上限規制により、1ヶ月あたりの残業時間の平均は約25時間程度に制限されます。これは、1週間あたり6~8時間程度の残業、つまり日々の業務終了後1~2時間程度の超過勤務に抑えられることを意味します。

このような環境では、足場職人は以下の時間的な余裕が生まれます。

仕事終了後の時間

従来は帰宅後、食事してすぐ寝るパターンが多かったが、現在は趣味や家族との時間に充てられるように

休日の充実

週2日の休日により、身体の疲労回復はもちろん、資格取得や技術研修への参加も可能に

長期休暇への対応

GW・夏季休暇・冬季休暇の取得が実現でき、家族での旅行や帰省が可能に

 

こうした変化は、建設業界が従来の「仕事一筋」というイメージから、「仕事も家族も大切にできる業界」へシフトしていることを示しています。

 

 

働き方改革で足場工事業界はどう変わるのか

 

2024年4月の上限規制導入により、足場工事業界全体が大きく変革を迫られています。この変化は、個々の職人だけでなく、業界全体の競争力や求人環境にも大きな影響を与えています。

 

■ 業界全体の給与水準向上

上限規制の導入により、企業は「長時間労働で利益を出す」という従来のビジネスモデルを見直さざるを得ません。代わりに、企業は以下の戦略を採用し始めています。

  • 基本給の引き上げ:月給制への転換に伴い、基本給そのものを増額する企業が増加
  • 技能手当の新設:特定の資格や技術に対する手当を新たに設定
  • 年間賞与の充実:残業代に頼らない利益配分として賞与を増加
  • インセンティブ制度:効率的に工事を完了させた場合のボーナス制度の導入

業界調査によると、足場職人の月給は従来の20~25万円から、現在は25~30万円への引き上げが進んでいます。これは、人材確保競争が激化していることと、業界の給与底上げ圧力の両方を反映しています。

業界動向静岡県富士市・富士宮市周辺では、製造業の活況に伴う工場建設や住宅需要の増加により、足場工事の需要は高まっています。一方、職人の確保が課題となっているため、給与水準の競争が激化している状況です。

 

■ 未経験者採用が加速

上限規制の導入により、多くの企業が「未経験者でも確実に育成できる環境」の構築を急いでいます。これは、従来は経験者中心の採用であった足場工事業界に、大きな変化をもたらしています。

理由としては以下が挙げられます。

背景
詳細
人手不足の加速
若年層の建設業界離れにより、経験者の確保が難しくなった
長期育成の必要性
限られた労働時間内で生産性を上げるには、安定した職人集団が必須
業界イメージの改善
「新3K(給与・休暇・希望)」の実現で、業界へのイメージ向上

参照:建設業界の人手不足が足場職人に与える影響

 

その結果として、2024年以降、「未経験者歓迎」という求人が急速に増加しています。これまで足場工事は「経験者向け」という印象が強かったため、この変化は業界にとって大きな進歩といえます。

 

■ 技能習得環境の整備

上限規制により、残業時間が制限されたことで、企業は「限られた時間内で効率的に技能を習得させる」という課題に直面しました。その結果、多くの企業が以下の取り組みを開始しています。

体系的な研修制度

「見て覚える」から「体系的に教える」へ。入社後3ヶ月の研修プログラムを導入する企業が増加

資格取得支援

足場の組立て等作業主任者、とび技能士などの資格取得講座の費用を企業負担で提供

メンター制度

経験豊富な先輩職人がメンターとなり、段階的な指導を行う環境を整備

キャリアパス明示

職人→職長→現場管理者などの昇進道筋を明確にし、長期的なキャリア形成を支援

 

これらの環境整備により、未経験から足場職人を目指す者にとって、「わかりやすく、習得しやすい現場」が増えています。

 

株式会社宮岡工業での働き方改革への取り組み

 

では、この働き方改革の時代に、静岡県富士市で足場工事を手掛ける株式会社宮岡工業は、どのように職人の環境整備を進めているのでしょうか。具体的な取り組みについて解説いたします。

 

■ 富士市の足場工事企業として実現する安定雇用

株式会社宮岡工業は、地域密着型の足場工事企業として、以下の点を重視した安定雇用を実現しています。

① 月給制による給与の安定化

天候不良により作業が中止になった場合でも、基本給は保障されます。これにより、職人は「来月の生活費が心配」という不安なく、安心して仕事に専念できる環境が整備されています。

 

② 週休2日制の確実な実行

富士市・富士宮市周辺での現場を中心に、日曜日と土曜日の確実な休日取得を実現しています。工期厳守と職人のライフバランスの両立を、効率的な施工計画により実現しています。

 

③ 地域内での安定した受注

東海3県~関東地方にかけての広いネットワークにより、年間約100件の足場工事を受注しています。この安定した受注量により、職人に対して「通年での就業機会」を提供できています。

 

宮岡工業の方針宮岡工業は「足場工事に加えて、レンタル足場サービスも提供する」ことで、さらに安定した事業基盤を築いています。くさび足場、単管足場、特殊現場足場など、多様な足場システムに対応することで、常に安定した仕事量を確保しています。

 

■ 資格取得補助制度によるスキルアップサポート

働き方改革により、職人が「学ぶ時間」を確保できるようになったことを受けて、株式会社宮岡工業は充実した資格取得支援制度を用意しています。

対象となる主な資格

  • 足場の組立て等作業主任者技能講習:基本的な足場作業を安全に遂行するために必要な資格。取得後は手当が加算される企業も多い
  • とび技能士(2級・1級):足場工事業界で最も重要とされる資格。1級取得者はチームリーダーや施工管理への道が開かれる
  • 建築施工管理技士:現場管理者を目指す職人の登竜門。昇進・昇給に直結する資格
  • 玉掛け技能講習:クレーン作業が必要な現場での重要資格
  • 高所作業車運転技能講習:足場以外の高所作業での活躍を広げられる資格

これらの資格取得にかかる講座費用を企業が全額または一部負担することで、職人のスキルアップを強力にバックアップしています。

 

■ 若い世代を中心とした職人集団

株式会社宮岡工業は、「働き方改革により、建設業界も若い世代が活躍できる環境に変わった」という認識に基づき、20代~40代の職人を中心に採用・育成しています。

この取り組みにより、以下のようなメリットが生まれています。

エネルギッシュな現場

若い世代が中心となることで、現場に活気が生まれ、作業効率が向上

長期的なキャリア形成

30年以上の職業人生において、段階的なスキルアップと昇進が期待できる

知識・技術の継承

経験豊富な先輩職人から、次世代へ正しい技術と知識が受け継がれる

新しい技術への対応

BIMやドローンなど、建設DXへの対応も、若い世代が積極的に推進

 

宮岡工業では、現在31名の従業員の多くが若い世代で構成されており、安全管理を徹底しながら、業界の最前線で活躍しています。

 

建設業界の働き方改革は、決して「職人の給与削減」ではなく、「職人の生活の安定化と業界イメージの向上」をもたらすものです。2024年4月以降、この流れは加速してゆくでしょう。

 

足場職人としての道を検討されている方は、「働き方改革により、業界の環境は大きく変わった」という事実を、ぜひご認識ください。長時間労働と隣り合わせのイメージは、過去のものとなりつつあります。逆に、「給与が安定し、休日が充実し、スキルアップができる環境」が、足場工事業界に広がっているのです。

 

静岡県富士市で足場工事の仕事を探されている方、または建設業界への転職を検討されている方は、ぜひ株式会社宮岡工業にお気軽にお問い合わせください。詳細については直接お問い合わせ時にご案内いたします。

 

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株式会社宮岡工業
〒417-0801 静岡県富士市大淵338-18
TEL:0545-37-1200 FAX:0545-37-1201

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