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富士市の冬季工事|凍結・積雪対策を施した安全足場の施工ポイント

静岡県富士市は比較的温暖な気候ですが、冬季には気温が氷点下まで下がる日もあり、朝晩の冷え込みによる凍結や、富士山から吹き降ろす冷たい風、時には積雪も発生します。建設現場では、こうした冬季特有の気象条件が足場の安全性に大きく影響するため、適切な対策を施した施工が求められます。

本記事では、富士市の冬季における足場工事で実施すべき凍結・積雪対策の具体的なポイントについて、専門業者の視点から詳しく解説します。


 

富士市における冬季工事の気象特性

富士市の冬季工事を安全に進めるには、まず地域特有の気象条件を正確に把握することが重要です。

富士市の冬季気象データの特徴

気象条件
時期・状況
足場工事への影響

朝晩の冷え込み
12月〜2月の早朝(氷点下〜5℃程度)
足場表面や階段部分の凍結リスク

富士おろし
冬季全般(北西から強風)
足場の揺れ・資材の飛散

降雪
年に数回程度(1月〜2月)
足場上の積雪荷重・滑落事故

路面凍結
日陰や橋の上など局所的
資材搬入車両の運行リスク

重要ポイント

富士市は太平洋側の気候で比較的温暖ですが、富士山麓という地理的条件により、平地でも冬季の冷え込みは厳しくなります。特に北側に面した現場や標高の高いエリアでは、想定以上の寒さや降雪に備える必要があります。

 

凍結対策の具体的施工ポイント

冬季の足場工事で最も注意すべきは、凍結による滑落事故です。朝晩の気温差が大きい富士市では、日中に溶けた雪や雨水が夜間に凍結し、翌朝の作業開始時に危険な状態になることがあります。

足場床材の凍結防止対策

足場の作業床は職人が頻繁に移動する場所であり、凍結対策が特に重要です。以下の対策を組み合わせて実施します。

【滑り止めマットの設置】
作業床全面に滑り止め加工されたゴムマットや樹脂製マットを敷設します。特に出入口付近や階段の踊り場など、人の往来が多い箇所には重点的に配置します。マットは固定金具でしっかりと固定し、風によるめくれや位置ずれを防ぎます。

【防滑塗料の塗布】
鋼製の作業床には、凍結時でもグリップ力を保つ防滑塗料を塗布します。塗料の選定にあたっては、耐寒性能と耐久性を確認し、冬季の使用に適した製品を使用します。

【融雪剤の配備】
凍結が予想される前日夕方から、塩化カルシウムなどの融雪剤を散布します。ただし、金属部への腐食を考慮し、使用量や散布箇所は慎重に判断します。

階段・昇降設備の凍結対策

対策箇所
実施内容
効果

階段の踏板
滑り止めテープの全面貼付、グリップ力の高い踏板材の使用
凍結時の滑落事故を防止

手すり
保温材の巻き付け、グリップ性の高いカバーの装着
凍結による手の滑りを防止

昇降口
防風シートの設置、着雪・氷結箇所の定期点検
冷気の侵入を軽減、危険箇所の早期発見

開口部周辺
防護柵の強化、視認性の高い標識設置
暗い早朝時間帯の転落防止

作業開始前の凍結チェック体制

冬季工事では、毎朝の作業開始前に必ず凍結状態の確認を行います。

【始業時チェック項目】

  • 足場床面・階段の凍結状態の目視・触診確認
  • 手すり・金属部分の着氷状況の確認
  • 前日の降雨・降雪による水分残留箇所の点検
  • 日陰になる箇所や北面の重点的な確認
  • 気温が氷点下の場合は、午前中の作業開始時刻を遅らせる判断

 

積雪対策の施工ポイント

富士市では年に数回程度の降雪がありますが、普段雪に慣れていない地域だからこそ、万全の積雪対策が必要です。

積雪荷重への構造的対応

足場は通常の作業荷重に加えて、積雪による荷重増加を想定した設計が必要です。

【構造強化のポイント】
通常の足場設計では作業荷重を想定していますが、積雪時は予期しない荷重が加わります。特に足場の水平材や作業床には、雪が積もりやすく、湿った重い雪の場合は相当な重量になります。冬季の足場組立時には、支柱の間隔を狭めたり、補強材を追加したりして、構造的な余裕を持たせます。

【雪の滞留を防ぐ設計】
足場の水平面積をできるだけ減らし、雪が積もりにくい構造にします。また、勾配をつけて雪が自然に滑り落ちるような工夫も有効です。養生シートを張る場合は、シート上に雪が積もらないよう、傾斜角度や固定方法に配慮します。

降雪時・降雪後の対応手順

タイミング
実施内容
目的

降雪予報時
作業中止の判断、資材・工具の固定強化、飛散防止シートの点検
事前の危険回避

降雪中
原則作業中止、定期的な積雪状況の確認、必要に応じて除雪
安全確保、過積載防止

降雪直後
足場全体の除雪作業、構造部材の異常確認、昇降路の確保
作業再開の準備

作業再開前
凍結箇所の安全確認、滑り止め対策の再施工、安全ミーティング
安全な作業環境の確保

注意事項

降雪後の除雪作業自体も危険を伴います。除雪作業を行う作業員は、安全帯を着用し、滑りにくい靴を履くなど、万全の装備で臨む必要があります。また、一人での作業は避け、必ず複数人で確認しながら進めます。

養生シートの雪対策

冬季の足場では、防塵・飛散防止のために設置する養生シートが、積雪によって大きな問題を引き起こすことがあります。

【養生シートの選定と設置】
冬季用の養生シートは、通常のものより強度が高く、雪の重みに耐えられる素材を選びます。設置時には、シートに適度な緩みを持たせ、雪が積もった際に自重で少し下がることで、シートの破損を防ぎます。また、シートの固定金具やロープは定期的に点検し、張力が適正に保たれているか確認します。

【除雪のタイミング】
養生シート上の積雪は、5cm程度を目安に除雪を開始します。放置すると、雪の重みでシートが破れたり、足場本体に過大な荷重がかかったりする危険があります。除雪は、足場内側から慎重に行い、外側に雪を落とす際は、下に人がいないことを必ず確認します。

 

冬季特有の安全管理体制

冬季の足場工事では、通常の安全管理に加えて、寒さや悪天候に対応した特別な管理体制が必要です。

作業員の寒さ対策と健康管理

冬季の屋外作業では、作業員の体調管理が安全作業の前提となります。

【防寒装備の徹底】
保温性の高い作業着、防風性のある上着、防寒手袋、防寒靴など、適切な防寒装備を着用します。ただし、厚着すぎると動きづらくなり、かえって危険なため、動きやすさとのバランスを考慮します。特に手袋は、滑りにくく、かつ細かい作業ができる機能性の高いものを選びます。

【休憩・暖房設備の確保】
現場に温かい休憩場所を設け、定期的に体を温める機会を設けます。温かい飲み物を用意し、こまめな水分補給を促します。休憩のタイミングは、通常より短い間隔で設定し、作業員の疲労蓄積を防ぎます。

気象情報の活用と作業判断

気象条件
作業判断基準
実施する対策

気温氷点下
凍結状況を確認し、危険箇所がある場合は作業開始を遅らせる
日が昇り気温が上昇するまで待機、融雪剤の使用

降雪予報
積雪量の予測に応じて作業中止を検討
資材の固定、飛散防止措置の強化

強風警報
風速10m/s以上で高所作業中止
養生シートの固定確認、足場の揺れ点検

路面凍結注意報
資材搬入車両の運行ルート・時間を調整
凍結しやすい時間帯を避ける、チェーン携行

緊急時の連絡・対応体制

冬季工事では、天候の急変や事故発生時に迅速に対応できる体制を整えておくことが重要です。

  • 現場責任者の連絡先を全作業員が把握
  • 気象情報を定期的に確認し、変化があれば即座に共有
  • 作業中止・避難の判断基準を明確化
  • 医療機関への搬送ルートと所要時間の把握
  • 凍結・積雪時の緊急連絡フローの確立

 

冬季工事を依頼する際のチェックポイント

施主や元請業者が足場工事を依頼する際、冬季特有の安全対策が適切に実施されるか確認することが重要です。

業者選定時の確認事項

【冬季工事の実績と対応力】
過去の冬季工事実績を確認し、富士市のような気候条件での施工経験があるか確認します。特に、降雪時の対応や凍結対策について、具体的な施工方法を説明できる業者を選びます。

【安全管理体制】
冬季の安全管理マニュアルの有無、作業員への安全教育の実施状況、過去の事故発生率などを確認します。また、労働安全衛生法に基づく届出や、安全衛生責任者の配置状況も重要な判断材料となります。

【保険・補償体制】
万が一の事故に備えた賠償責任保険の加入状況や、冬季特有のリスクに対応した補償内容を確認します。

契約前に確認すべき具体的な対策内容

確認項目
確認すべき内容

滑り止め対策
使用する滑り止め材の種類、設置箇所、交換頻度

積雪対応
除雪体制、積雪荷重を考慮した構造設計の有無

点検頻度
日常点検、定期点検の実施頻度と記録方法

悪天候時の対応
作業中止基準、代替日程の調整方法

工期への影響
冬季特有の遅延リスクと対応策、余裕を持った工程計画

依頼者へのアドバイス

冬季工事は、通常期よりも工期が長くなったり、追加費用が発生したりする可能性があります。しかし、安全対策を省略して費用を削減することは、重大事故につながる危険があります。見積もり段階で、冬季特有の対策費用が適切に計上されているか確認し、安全を最優先する業者を選ぶことが重要です。

 

まとめ:富士市の冬季足場工事は専門業者に相談を

富士市における冬季の足場工事では、地域特有の気象条件を理解し、凍結・積雪に対する適切な対策を講じることが不可欠です。本記事で解説した対策ポイントを整理すると、以下のようになります。

【凍結対策の要点】

  • 滑り止めマット・防滑塗料による足場床の滑り防止
  • 階段・手すりの凍結対策と保温措置
  • 毎朝の凍結状態チェックと融雪剤の活用

【積雪対策の要点】

  • 積雪荷重を考慮した構造設計
  • 降雪時・降雪後の迅速な除雪体制
  • 養生シートの雪対策と定期点検

【安全管理の要点】

  • 作業員の防寒装備と健康管理
  • 気象情報に基づく作業判断
  • 緊急時の連絡・対応体制の整備

冬季の足場工事は、通常期に比べてリスクが高まりますが、適切な対策を講じることで安全に施工することが可能です。富士市で冬季に外壁工事や建設工事を予定されている方は、冬季工事の実績が豊富で、地域の気象条件を熟知した専門業者に相談することをお勧めします。

経験豊富な業者であれば、現場の状況に応じた最適な対策を提案し、安全かつ確実に工事を進めることができます。見積もり依頼の際には、冬季特有の対策内容について詳しく確認し、安心して任せられる業者を選びましょう。

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株式会社宮岡工業
〒417-0801 静岡県富士市大淵338-18
TEL:0545-37-1200 FAX:0545-37-1201

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